「○○さんがご飯を食べないのよ」
「時間が経ってお腹空いたら、食べるかもしれないから、置いといたら」
なんて会話が、自然に交されている、そんな雰囲気こそ大切なのだ。
ところが、「食中毒が起きたらどうするのよ」とか、「ゴキブリが出るから」とか、「食器が片づかないから」とか言って、特定の条件でだけ食事するよう老人に強制し、それに従わねば"食思不振"なんて記録に書いてはいないか。
食べ物を数時間放置して、あとで食べることは、どこの家庭でもやっていることです。
それが、どうして病院や施設ではしてはいけないのか。
イザというときに専門家がそろっている病院や施設でこそ、少々危険なことも許容されるべきだ、とまで言うと言い過ぎか。
ともかく、「夕食は寝るまでに食べればいい」、これを介護者の合言葉にできないものか。
老人自身が食べたいと感じるまで待つ、という介護者の姿勢が、無数の老人を点滴や鼻腔栄養から救うはずです。